当寺院は、地域のこどもたちが気軽に遊びに来たり写経等を通じて仏教を学べるよう、
地域のコミュニケーションの場として、活動しております。
七世紀後半、天武・持統天皇時代の白鳳寺院の一つ清林寺が延命寺の前身です。
清林寺は甚目寺・法性寺と同時期に造営されました。創建当時は天台宗でしたが、後に真言宗となります。十二僧坊ある大伽藍で、盛時には寺禄一千石を領した偉容を誇った名刹でした。
一一五六年に源頼政公が平氏討伐のために関東下向する折、当地にて目の病に罹り、本尊薬師如来に十七日間祈願したところ回復。頼政は大変感謝し、念持仏を如来の体内に納め、本郷・長牧の二村を当寺に与えました。その後も源家との縁深く、鎌倉七代目将軍源惟康より現本尊である延命地蔵尊が寄贈され、清林寺から青林山延命寺に名称が変わりました。大伽藍は戦国時代の兵禍で全諸堂ことごとく焼失。一五四五年に法持寺四世仙英良菊が開山となり寺を復興し、曹洞宗に改宗しました。
現在の住職は三四世です。