7世紀後半、天武・持統天皇時代の白鳳寺院の一つ清林寺が延命寺の前身です。
清林寺は甚目寺・法性寺と同時期に造営されました。創建当時は天台宗でしたが、後に真言宗となります。
12僧坊ある大伽藍で、盛時には寺禄1000石を領した偉容を誇った名刹でした。
1156年に源頼政公が平氏討伐のために関東下向する折、当地にて目の病に罹り、本尊薬師如来に17日間祈願したところ回復。頼政は大変感謝し、念持仏を如来の体内に納め、本郷・長牧の2村を当寺に与えました。その後も源家との縁深く、鎌倉7代目将軍源惟康より現本尊である延命地蔵尊が寄贈され、清林寺から青林山延命寺に名称が変わりました。
大伽藍は戦国時代の兵禍で全諸堂ことごとく焼失。1545年に法持寺4世仙英良菊が開山となり寺を復興し、曹洞宗に改宗しました。現在の住職は34世です。
昭和52年新潟県西蒲原郡分水町(現在は燕市)の吉田寺の次男として生まれる。
大学卒業後、永平寺にて3年間修行。
その後、曹洞宗宗務庁曹洞宗総合研究センター教化研修部門に入所。研修部を経て、研究部に進み、現代の様々な諸問題(環境・平和・人権等)に対して僧侶に何ができるのか、について研究・実践した。平成28年、延命寺住職となる。現在は檀務の傍ら、中日文化センター講師、正風会会長(青年僧侶布教の会)などを務めている。
延命地蔵尊
薬師瑠璃光如来
薬師瑠璃光如来